研究KEYWORD
汎用性高分子,プラスチック,一軸延伸,二軸延伸,高性能化,高機能化
研究分野
高分子,有機材料
主な研究テーマ
- 超高分子量樹脂の溶融延伸技術の開発
- 汎用性プラスチック・エラストマーの高性能化・高機能化に関する研究
- 高分子材料の摩擦・摩耗に関する研究
研究概要
分子の向きを揃えると,同じ材料でも強度が格段に向上します。コンビニ袋の原料である「ポリエチレン」も,極限まで引き伸ばすと,防弾チョッキや釣り糸に使われている「高強度繊維」になります。このように分子が絡まった状態から引き伸ばすことを「延伸」と言い,当研究室は,この延伸技術に関する独自の知見・テクニックを有しているため,高分子分野のみならず,無機材料・電機・医療機器・自動車分野の企業や海外の大学・研究所とも共同研究を行っています。具体的には,汎用性の高分子材料(ポリエチレン,ポリプロピレン,フッ素樹脂,ポリエステル,ナイロン,ポリ乳酸,ゴム,シリコーンなど)を対象に,各種の成形加工法(一軸延伸,二軸延伸,ロール圧延,押し出し,紡糸)によって高性能化する研究や各種の化学処理法(表面処理,酸処理,分子修飾)によって高機能化する研究を行っています。
提供できる技術・応用分野
高分子成形加工,延伸,高性能化,高機能化
主要な所属学会
高分子学会,繊維学会,日本ゴム協会,日本熱測定学会,プラスチック成形加工学会
代表的な論文 または 特許
- 「超高分子量ポリエチレンの延伸過程におけるIn-situ X線計測による結晶構造解析(2章1節)」, 延伸による高分子の構造と物性制御, S&T出版, pp. 61 ~ 71 (2021).
- Nanoporous Membranes Prepared from Homogeneous Lamellar Structure Developed via Biaxial Melt-Drawing of Ultra-High Molecular Weight Polyethylene / Normal Molecular Weight Polyethylene Blend Films, Macromol. Mater. Eng., Vol.306, p.2100095 (2021). doi.org/10.1002/mame.202100095
- 特許第7014354号「高強度繊維,及び高強度繊維の製造方法」