研究KEYWORD
超分子, 自己集合, 有機合成, ナノ空間, ナノ金属錯体
研究分野
有機化学, 自己集合・錯体化学
主な研究テーマ
- アセチレン・・・金属間の協働的配位を用いたナノサイズ分子の構築研究
- 絡まった構造をはじめとする巨大・複雑構造の合成法開拓
- 複雑分子構造をベースとした分子材料の創出
研究概要
非共有結合性相互作用の集積を基盤とした自己集合の原理を従来の有機合成化学と組み合わせることで、従来では予想もできなかった構造をもつ分子の精密合成が可能となりつつある。例えば我々は、アセチレンが金属と織りなす柔軟な配位結合を他種結合や相互作用と協働させることにより、複雑な構造をもった巨大分子群を構築する研究を進めている。また、構築した巨大分子群に対してNMRや放射光X線構造解析、各種顕微観察などを駆使した解析を行うことで構造・機能解明を試みるとともに、新たなナノマテリアルとしての材料応用までを目指している。
提供できる技術・応用分野
- ナノサイズ分子の設計と合成・構造解析, 配位・超分子自己集合によるマテリアル合成
主要な所属学会
日本化学会,有機合成化学協会,基礎有機化学会,錯体化学会
近年の論文 または 特許 (3件以内)
- Interconversion of Highly Entangled Polyhedra into Concave Polyhedra by Nitrate-Induced Ternary Coordination, Angew. Chem, Int. Ed., 62, e202303714 (2023).
- A Highly Entangled (M3L2)8 Truncated Cube from the Anion-Controlled Oligomerization of a π-Coordinated M3L2 Subunit, J. Am. Chem. Soc., 143, 8578-8582 (2021).
- Self-Assembly of Coordination Polyhedra with Highly Entangled Faces Induced by Metal–Acetylene Interaction, Angew. Chem. Int. Ed., 59, 3450-3454 (2020).