分子科学部門,村岡 貴子

村岡 貴子

准教授

MURAOKA takako

分子科学部門

研究KEYWORD

有機金属化学,錯体化学,高周期典型元素化学,有機合成化学

研究分野

無機・錯体化学,有機化学

主な研究テーマ

  • 金属-典型元素間に不飽和結合を有する遷移金属錯体の合成,構造および性質解明の研究
  • 高周期典型元素を含む特異な配位子設計とそれを用いた錯体合成,構造,機能解明の研究
  • 得られた遷移金属錯体を利用した有機合成反応の開発

主要な研究内容

周期表には100以上の元素があるが,ほとんどの元素はその性質が十分に明らかになっていない。我々の研究グループでは,遷移金属と高周期典型元素に着目し,実例のない新たな結合を有する遷移金属錯体の合成と,その構造および性質の解明に関する研究を行っている。ケイ素ー酸素間に二重結合を含む高反応性シラノンを遷移金属に配位させた,初めての遷移金属シラノン錯体の合成や,反芳香族性を解明するのに重要な含13族元素シクロペンタジエン誘導体の合成と錯形成反応などを行っている。得られた錯体の構造を各種分光学的測定によって決定し,その反応性などを明らかにしている。得られた新規錯体の機能開拓も検討している。遷移金属として特に,タングステン,モリブデン,鉄,ルテニウム,ロジウム,パラジウム,ジルコニウム,典型元素としてケイ素,ガリウム,アルミニウム,ビスマスなどに注目している。

共同研究に応用できる技術分野 または 共同研究実績

  • 遷移金属触媒を用いる有機合成
  • 高周期典型元素配位子の設計,合成,錯形成
  • 単結晶X線結晶構造解析による固体構造の決定

主要な所属学会

日本化学会,錯体化学会,有機合成化学協会,ケイ素化学協会

近年の論文 または 特許 (3件以内)

  • Synthesis and Structures of Base-Stabilized Cationic Silanethionetungsten Complexes and Reaction with MeOH. Organometallics 38, 735-738 (2019).
  • Synthesis, Structure, and Reactivity of a Pyridine-Stabilized Silanonetungsten Complex. Dalton Trans. 49, 5100-5107 (2020). Hot Article に選出
  • Synthesis of Phosphinogallyliron Complexes and their Photochemical Conversion to a Naked Gallium-Bridged Diiron Complex. J. Organomet. Chem. 931, 121625 (2021).