奥 浩之

准教授

OKU hiroyuki

分子科学部門

研究KEYWORD

ワクチン微粒子,抗体価測定,感染症,イノシシ・アライグマ対策,フィールド化学,機器分析

研究分野

生体分子化学,高分子,有機材料,感染・免疫学,生態学および環境学

主な研究テーマ

  • 微粒子アジュバントを用いたワクチン
  • 高分子微粒子を用いた抗体価測定キット
  • イノシシ食性・感染症・行動を解析するシステム

研究概要

私たちは,がんや感染症のワクチン研究を通して,ワクチン・抗体価測定に有用な高分子微粒子の開発を行っています。また一方で,フィールドでも活動しており,太田市役所・群馬県猟友会・市内各行政区など多くの方々のご協力でイノシシ・アライグマ対策に資する化学的な研究を行っています。例えば,野生鳥獣はヒトや家畜の感染症のリザーバーとなっているので抗体価測定を,野生鳥獣のふんについいてDNAバーコード解析を行うことで食性を,合わせて,コンピュータービジョン・深層学習などを積極的に共同研究することで化学分野にとどまることなく広く技術開発を進めています。

提供できる技術・応用分野

様々な分析機器を保有しています。企業様からは食品から高分子素材・光学材料について相談を受けて,機能性色素のX線構造解析,食品や高分子材料のNMR構造解析,蛋白製剤の吸着測定,などの実施例があります。

主要な所属学会

日本化学会,高分子学会,日本ペプチド学会,寄生虫学会,熱帯医学会

代表的な論文 または 特許

  • マラリアワクチン. レギュラトリーサイエンス学会誌, 2(2), 159-165 (2012).
  • コンニャク精粉のCellulase加水分解生成物について,1H-NMRとHPLCによるD-グルコース/D-マンノース比の測定. Journal of Nutritional Food, 17(1), 34–44 (2020).
  • 群馬県太田市八王子丘陵・金山丘陵に生息するニホンイノシシ (Sus scrofa leucomystax) の腸内容物を用いたDNAメタバーコーディングによる食性解析. Bull. Gunma Mus. Natu. Hist. (24), 71-80 (2020).