研究KEYWORD
有機合成,フッ素化合物,原子効率,遷移金属触媒,ヘテロ環
研究分野
有機化学
主な研究テーマ
- 含フッ素有機化合物の合成
- 原子効率の良い反応の開発
- ヘテロ環化合物の新規合成法
研究概要
分子内にフッ素原子を含む有機化合物は,医農薬および化学材料として広く用いられるため,その合成法の開発が求められている。一方で,現代,環境に配慮して資源を無駄なく使用する合成法が望まれている。そこで,原子効率の良い含フッ素有機化合物の新規合成法を開発することを目標に,研究に取り組んでいる。具体的には,遷移金属触媒や当研究室で開発されたフッ素化剤を駆使し,反応条件の最適化を行う。また,反応機構の解明も行うことにより,収率の向上や基質一般性の拡大が期待される。さらに,生物活性が高いとされるヘテロ環にフッ素原子を導入する目的で,フッ素含有置換基を有するヘテロ環の骨格形成法に着眼している。
提供できる技術・応用分野
遷移金属触媒を用いた合成。有機化合物およびフッ素化合物の単離精製・分析,試料の構造決定。
主要な所属学会
日本化学会,有機合成化学協会,日本フッ素化学会
代表的な論文 または 特許
- “Synthesis of 3-fluoro-2,5-disubstituted furans through ring expansion of gem-difluorocyclopropyl ketones”, Organic & Biomolecular Chemistry, 2020, Vol. 18, No. 18, 3459-3462
- “Nucleophilic fluoroalkylation/cyclization route to fluorinated phthalides”Beilstein Journal of Organic Chemistry, 2018, Vol. 14, 182-186
- “A Convenient Method for Catalytic Aromatic Pentafluoroethylation Using Potassium (Pentafluoroethyl)trimethoxyborate”, Synthesis, 2017, Vol. 49, No. 8, 1874-1878