研究KEYWORD
医用超音波,低侵襲治療,超音波造影剤,機能性マイクロ/ナノバブル,映像超音波,術中モニタリング
研究分野
電気電子工学,人間医工学
主な研究テーマ
- 強力超音波送信技術と微小気泡操作技術を基盤とした気泡送達に関する研究
- 気泡状態および治療効果モニタリングによる高効率超音波治療法の開発
- 機能性気泡の高感度検出を利用した超早期がん診断法の開発
研究概要
強力超音波送信技術と微小気泡操作技術を基盤とした低侵襲超音波治療法開発のための基礎研究を行っている。超音波造影剤として開発された微小気泡(マイクロ/ナノバブル)は生体に対して安全なだけでなく薬剤・遺伝子キャリアとしての機能を付与できる。現在は機能性バブルの破壊作用を利用した治療応用や,バブルの状態および治療効果をモニタリングするための超音波映像化法等,以下の3つの課題の実現を目指している。
・微小気泡送達技術―
超音波により微小気泡に作用する力(Bjerknes力)を利用して患部への高効率送達・高密度集積を行う
・実時間フィードバックによる高効率がん治療―
微小気泡の状態および治療効果を実時間でモニタリングし,照射シーケンスにフィードバックすることで高効率な治療を行う
・高感度検出を利用した超早期がん診断―
従来の超音波診断装置では検出できない極微少量の気泡を検出し,がんの超早期発見・診断に応用する
提供できる技術・応用分野
リアルタイム高解像度超音波イメージング,ポータブルエコーを応用した遠隔診断/治療システム,細胞への物質導入の高精度化,術中迅速病理診断への応用
主要な所属学会
IEEE,日本超音波医学会
代表的な論文 または 特許
- Real-time visualization of instantaneous frequency from bubble cavitation using color Doppler ultrasound imaging, Japanese Journal of Applied Physics 58, 117001 1-9 (2019)
- Observing Bubble Cavitation by Back-propagation of Acoustic Emission Signals, IEEE Transactions on Ultrasonics, Ferroelectrics, and Frequency Control, 66, 823–833 (2019)
- Time-resolved measurement of bubble cavitation by using power Doppler ultrasound image, Japanese Journal of Applied Physics, 56, 047201 1-7 (2017)